【3Dプリンター】TRONXY XY-2 PRO 使い方とレビュー

2021/11/14追記

レビューして欲しい3Dプリンターあったらコメントください!

 

目次

購入理由 

私物として3Dプリンターを購入するのは今回で2回目

これまで使用していたのはAnyCubicのデルタ型の3Dプリンター

たしか型はKosselだったと思う。

この3Dプリンターを3年も使っていたので経年劣化?でノズルのつまりが頻発するのと

手動レベリングがあまりにも大変なので購入を決意。

選定条件は

  • 3万円ぐらい
  • オートレベリングあり
  • ヒートベッド付き

の3点。 

そしてたどり着いたのがTRONXY XY-2 PROである。

注文から到着まで

購入店

AmazonTRONXYの公式ショップから購入。

Aliexpressでも調べてみたが、送料がかかってしまうためAmazonの方が安かった

価格は30,999円。

ちなみに買った一週間後に見たら、一時的にもう1,000円安くなっていた…

配送

2020年8月下旬に注文。

prime商品のため2日で届いた

箱のサイズは約48x53x23㎝。

スペック

印刷範囲:255 x 255 x 260mm

本体サイズ:478 x 455 x 520mm

最高ノズル温度:275℃

接続方法:TFカード、USB

オートレベリング

フィラメント切れ検知機能

停電後印刷再開機能

 

付属品はこんな感じ

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無駄に各種工具が充実しているが六角レンチしか使わなかった。

各種予備パーツと白PLAのフィラメント500gも付属している。

付属のヘラは地味に使いやすい

以前モノタロウでわざわざ買ったやつよりいい。

 

あとはギフトカードなるものがついていた。

内容はTRONXYにAmazonの注文番号とプレゼントのコードを送るとPLAフィラメント1kg(黒or白)がもらえるというものだ。

全員に付属しているかは不明

フィラメントをもらおうと思って、TRONXYにメールしてみたが

1週間ほど返事がなかった。

忘れられているようだったので再度メールを送ったところ、返事があり住所と電話番号を伝えてフィラメントを送ってもらえることになった。

基本英語だが対応は丁寧だった。

 

※追記

フィラメントは無事届いた。

英語で住所を伝えたが、なぜか日本語に自動翻訳された送り状で送られてきた。めちゃくちゃな住所になっていたが無事届いた。

最初から日本語で伝えた方がよかったかもしれない…

組み立てと使い方

組立

組み立ては非常に簡単。

フレームがテーブルを含む床に平行な部分と、ノズルを含む床に垂直な部分に2分割されているのだが、これをねじ止めすればほとんど完成である。

ただ注意点が2点ある。

一つはテーブル部分に貼られている緑のシールを剥がすこと。

紙媒体の説明書には書かれていないが付属のSDカード内の説明書には書かれていたので

そちらを参照するように。

もう一つはフレームの結合時にノズルを一度上にあげる必要があるということだ。

開封時にはおそらく梱包の都合上ノズルが一番下にある

しかしこのままだとノズルとテーブルが干渉してフレームを結合できない

どうやってノズルを上に上げるかしばらく悩んだが、z軸のステッピングモーターとボールねじをつなぐカップリングを手でまわしてノズルを避けた

ボールねじが歪まないか心配だったが気を付けるしかないのだろう…

 

本体上部にはフィラメントホルダーがついているが、

1㎏のフィラメントを乗せると重心が上がり不安定になりそうなのと、

フレームが歪んで精度が下がりそうなので私は床に設置した

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印刷方法

大まかには以下の手順

  1. STLファイルを作る
  2. 付属のスライスソフトでgcodeを作る
  3. sdカードにgcodeを入れる
  4. sdカードを本体に入れる
  5. (必要であれば)オートレベリング
  6. ZOFFSET設定
  7. 印刷するファイルを選択してプリントスタート

オートレベリングはテーブル上の16点の高さを計測してくれるので大きなずれがあれば

手動でテーブルのねじを回して調整する。

オートレベリングは一日一回でも行えば十分に思う。

今のところそれで問題はない。

ZOFFSETは一層目印刷時のノズルの高さを決める

ノズルを徐々に下げていき、コピー用紙一枚が少しだけ引っかかるところに設定する

このとき下げすぎてテーブルにめり込まないように注意

 

印刷中はタッチパネルでパラメータを調整できる

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レビュー

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家庭用としては十分な精度が出ているように思う。

逆にこれ以上の精度を出すには10倍以上の価格帯のものを買う必要があるだろう。

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先端が細いものも印刷できた

そして特筆すべきはモーターの静音性だ。

3Dプリンター特有のモーターのピロピロ音はほとんど聞こえない

代わりに空冷用のファンの音が少しうるさいのだが、モーターの音と違い常にほぼ一定の音なのであまり気にならない。

 

少し惜しいと思った点はZOFFSETを毎回手動でする必要がある点だ。

せめて自動ではなくても連続で印刷する場合は前回のオフセット位置を使いまわさせてほしい。ちょっとめんどくさい。

 

あとは少しコツがいるのが造形物をテーブルから外す作業だ。

クリップを外すだけでテーブルが本体から外れるのは良いのだが、テーブルへのフィラメントの食いつきが良すぎてなかなか離れない

特に一層目の設定でskirtを選択すると除去するのがとても大変なのでブリムかラフトを強く推奨する。

ただ私はplaでしか印刷していないのでABSの印刷にはこれくらいの食いつきが必要なのかもしれない。

 

それと、一回事故ったのがテーブルが稼働中に家の壁にぶつかってしまった。

この3Dプリンターテーブルがフレームの外側まで移動するので周りのスペースには十分余裕をもって設置しよう

最後にこのプリンターで唯一追加するべきなのがSDカードの延長ケーブルだ。

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この機種はSDカードのスロットが背面にあるため抜き差しがしづらい。

しかも何度も抜き差しすることになるのでスロットの故障を防止するためにも延長ケーブルは必須だろう。

私はAmazonで以下の商品を購入して使っている。

まとめ

良い点

  • コスパ
  • オートレベリング
  • 付属品充実
  • 静音性
  • 組立簡単

悪い点

  • 若干説明書の説明不足がある
  • テーブルへのフィラメントの食いつきが良すぎる
  • ZOFFSETを毎回設定する必要がある

 

悪い点含めてもコスパ良し。

3年前の同価格帯のものより大幅に進化していることを実感した。

初心者でも十分扱えると思う。

これが使いこなせなければおそらく3Dプリンターは向いていないであろう。

 

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